韓国ドラマ

『魔女たちの楽園』アカデミー賞助演女優賞受賞のユン・ヨジョン出演!

韓国ドラマ『魔女たちの楽園』は、ソウルの中心地にある古い『楽園荘』という宿を舞台にして、それぞれ訳あり事情ありの長期滞在する人による痛快なヒューマンコメディです。

韓国ドラマにありがちなたくさんの家族が登場し、誰かに陥れられたりして心に傷を負った人が心を寄せあい再起を目指すというストーリ―。

楽園荘を切り盛りしながら訳ありの長期滞在者の面倒を見るのが、メインキャストのマンレで女優ユン・ヨジョンです。

ユン・ヨジョンは1974年生まれの超ベテラン女優。

『棚ぼたのあなた』『ディア・マイ・フレンズ』『ユン食堂』など、これまで出演した作品は数えきれないほどです。

名前を知らなくても顔を見れば『見たことある!』と、殆どの韓ドラファンならそうなると思います。

 

そんなベテラン女優の快挙が大きく取り上げられましたよね。

2020年映画『ミナリ』でアカデミー賞助演女優賞を受賞されています。

しかも『ミナリ』はブラッド・ピッド率いる制作会社が手がけ、助演女優賞のプレゼンターもブラッド・ピットがつとめられていました。

ユン・ヨジョンはブラピから名前を呼ばれた時、ブラピに『ようやくお会いできてうれしいです。映画の撮影中はどちらのいらしたのですか?』ユーモア溢れる返しをしていました。

ブラピとの流暢な英語でのやりとりがネットでも話題になっていました。

 

派手で目立つ女優ではなかったと思うのですが、控えめながら周囲を和ませる力、優しさ、信念がとても魅力的です。

そういう彼女の一面が受賞のインタビューでも表れていたので、私が心に残った一文をご紹介します。

日本とは比べものにならないぐらい韓国やアメリカは格差や人種差別が激しい国といわれていますよね。

そこに触れた部分でした。

『私たちはお互いを受け入れるべきだし、今はそういうタイミング。なぜなら人々が白、黒、黄色、茶色と分類されてしまっているからです』と。

ここまではよく耳にするフレーズなのですが、続けて『虹も7色でそれで1つ。それぞれを分けていいことは無いし色は重要ではない。分断は良い結果を生まない。私の考えは正しいか分からないけれど、一緒に物事を共有する機会を持つことが必要だ』と。

大きな舞台で素晴らしい内容のスピーチだと思いませんか?

場も和ませながら誰にでも分かりやすく目に浮かぶ虹を例えるとは!

 

その後もインタビューが続き、最後にはしっかり『意味不明なスピーチになっていないかしら?自分でも頭が混乱しているので余り質問攻めにしないで』と笑わせてくれたそうです。

人として何て素晴らしい方なんでしょうね。

お年を召されても時代の流れをしっかり掴み、差別の陰で傷ついている方がいることをしっかりと見ていらっしゃる。

世界の人々を前にしても自分の考えをしっかり述べられて、しかも流暢な英語でギスギスしないように冗談も交える。

 

韓国のアイドルグループBTSや若手の俳優や女優が世界中で注目されていますが、今回は女優というよりも一人の女性として尊敬をしました。

そういう彼女が出演する『魔女たちの楽園』ということで私は楽しんで視聴しました。

作品はいくら演技がうまいといっても、どうしても出演者のキャラクターが出て来ると思います。

『魔女たちの楽園』は訳有りの人々を彼女が世話をしていくという内容で、ユン・ヨジョンにピッタリの役柄です。

心温まるハートフルストーリー、まだ見られていない方はユン・ヨジョンという人物像を知った上で見られるといいですよ♬

『魔女たちの楽園』が大好きになること間違い無しです!